どーもこんにちは。気になったことはトコトン調べないと気が済まない、プータローのショウ子(@showcom)と申します。
新元号が発表されましたね。
ところで、新元号の「令和」の意味ってご存知ですか?元号の出典となった万葉集の歌の内容って知っていますか?
気になって調べてみたので、今日はその詳細についてお伝えしたいと思います。
出典を万葉集にした理由とは?
万葉集とは、今から約1200年前の700年代後半から800年代後半にかけて詠まれた歌を集めた、日本最古の和歌集のことです。
特徴としては、天皇や貴族だけでなく、下級官人や民衆など、様々な階級身分の人たちの歌が集められているという点にあります。
今までの元号は、全て中国の書物を出典としていたそうで、日本国内の書物を出典とした元号は史上初とのこと!
なぜ、万葉集を出典としたのか?それは、上記で述べた万葉集の特徴にあります。
この時代に、身分や階級を問わず、民衆が詠んだ歌を収めた歌集がある国というのは、大変珍しいそうなのです。そんな、豊かな国民文化がある国、日本。そのことから込められた意味というのが、
「人々が美しく心を寄せ合う中で、文化が生まれ育つ」
ということ。
安倍総理の言葉を借りて、さらに私なりに意味を噛み砕くと、こんな感じでしょうか。
階級身分に関わらず、一人一人が美しい心を以って、文化を築いて来た日本。「令和」の時代も、様々な人々が、美しい心を以って活躍する、総1億人活躍時代になってほしいという願いが込められている。
今は個人の時代と言われていますが、そのような個人の活躍がさらに目立つ時代にもなりそうですね。
万葉集「三十二首の梅花の歌」の内容とは?
新元号の「令和」は、万葉集の中の「三十二首の梅花の歌」の中から取られているとのこと。では、その「三十二首の梅花の歌」とはどういった内容なのか、見ていきましょう。
この「三十二首の梅花の歌」は、天平2年(730年)のお正月に、大友旅人(おおともたびと)が太宰府で「梅花の宴」という、梅の花を題材とした歌詠み会を開いた時に詠まれたものです。
全部で三十二首詠まれているのですが、新元号の「令和」は、その序文から取られています。その序文とは、こちら。
時、初春の令月にして、気淑く風和らぎ、梅は鏡前の粉を披き、蘭は珮後の香を薫らす
この序文の中に、「令」と「和」が隠れていることが分かりますでしょうか。
時、初春の令月にして、気淑く風和らぎ、梅は鏡前の粉を披き、蘭は珮後の香を薫らす
意味としては、「時は、初春の良い月、天気は恵まれ、風は和み、梅は白く色づき、蘭は香りを薫らす」といった意味で、厳しい寒さの末に、梅の花が色づいていく美しさを詠んだ歌なのです。
「令和」の元になっている「令月」という言葉は、何事をするにも良い月、めでたい月という意味なんです。
このことを踏まえて、さらに意味を解釈していくと、こんな感じでしょうか。
不景気や災害に苦しんだ平成の時代から、時代の風に恵まれて、何事も良い方向に向かう美しい時代になってほしいという祈りが込められている。
安倍首相の「世界に一つだけの花」発言とは?
また、安倍首相の発言に印象的な一文がありました。
平成のヒット曲に「世界に一つだけの花」という曲があったように、一人一人がそれぞれの花を咲かせてほしいと願っています。
まさかここで、いちアイドルグループの曲名が出てくるとは思ってもいませんでした。
しかし、「様々な世代身分の人たちが、一人一人」という、全国民が主役という観点と、「梅の花の色づきを美しむ、素晴らしい日」という、めでたい開花の観点が、上手く融合した表現だなと思いました。
「令和」の時代は、一人一人が職業や世代、性別、肩書き、何にも囚われることなく、花を咲かせて活躍できる時代になってほしいという願いが込められている。
最後に:色んな見方がありますが…
ツイッターなどを見ていると、肯定的な受け取り方だけでなく、批判的、否定的な意見も目にします。
私は安倍首相を支持していたり、支持していなかったり、自民党を支持していたり、支持していなかったり。今回の新元号の発表を、特別な政治的目線でまとめたわけではありません。色んな意見や見方があるかと思いますが、どれが正解ということはないと思っています。
肯定的に見ようが、否定的に見ようが、元号は変わりません。やって来る次の時代を、自分なりに明るく生きて、美しい花をたくさん咲かせていくしかないと思っています。だから私は、変わらないものを否定的に捉えるより、肯定的に捉えて歩いていきたいなと思っています。
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